寶物
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第三章武家美術時代
第二節建築
寶物には梵鐘がある。高さ約三尺一寸、底面の直徑一尺ニ寸にて銘には奉鑄土州大忍庄眞牧山長谷禪寺推鐘文明三辛卯二月日願主恒光物可宗玄、勸進沙門文見ロ。大エ秀守、住持比丘としてある。梵鐘の模樣は袈裟襷を有し古色蒼然として古雅なるものである。當寺には鶴丘門なる聖武天皇の勅額があつた、長さ九尺幅五尺のものであつたけれども廢寺中に紛失して今その存在の不明なるは誠に遺憾である。寶物としては其他存せしも廢寺の際に紛失した、只今にては草書にて長谷寺と書せる澤忠計の筆の額があるのみである。
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