本堂

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第三章武家美術時代

第二節建築

本堂は元山大師堂にて文政十年丁亥九月工事を始め文政十一年戊子二月落成してゐる。大工頭梁は池澤光盛と大工濱田彌三とにて建築したるものにて其の構造は瓦葺の寶形造にて楝飾の寶珠の下には覆盤あり桐と菊の紋を現はし桁行ニ間五尺梁間ニ間半木割細く優美にして屋根裏は一重の疎垂木にて四面の柱頭の斗拱は三ッ斗にて繪樣肘木を用い優秀なる木鼻がある。三面に椽を繞らし てある。向拜の柱は櫸の方柱ニ本にて柱頭の斗組は三つ斗に繪樣肘木を施し虹梁の面に若葉の唐草を刻しその拳鼻は雲にて正面の蛙股は雲と波となり向拜柱は側面を海老虹梁にて繫いである。內陣の天井は格天井にて正面に須彌壇ありて櫸のニ本の圓柱あり欄干はない、而してその圓柱の柱頭の斗拱は三つ斗となり虹梁に唐草を刻し举鼻は雲にて正面の虹梁の上の蛙股は若葉の蛙股の內に牡丹を入れて彫刻してある、厨子は唐破風にて大瓶束や三つ斗があり黑の圓柱の上に取附けられ唐戶があつてその周圍に牡丹の彫刻が施されてゐる。

山門

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