禅師峰寺
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第三章武家美術時代
第二節建築
禪師峰寺は十市村の海濱で峯巒奇峻斬然として聳ゆる奇峯中にある。空海の開基で本尊は十一面觀音である。海岸に近く浦戶港を控へてをる所より藩主山內氏が浦戶より出航の時には必ず海上の安全をこの觀音に祈願せしより船魂の觀音と稱せられ國主の祟敬深く藩營になつてゐた、十市の海岸の街道より四町の坂路を攀ぢて項上に至れば眼界豁然として開け室戶、蹉跎の兩岬を指呼すべく宛然雲を御す思ひあらしむる形勝の位置を占めてをる。本山は土佐七伽藍の巨刹で七堂伽藍完備してをるが諸建築の中にて大師堂が最も古建築である。
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