當代の特色
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第三章武家美術時代
第二節建築
二、神社建築
此の時代に入つて神社建築は佛敎建築の影響を受けて漸時複雑な形式を採ることとなつた。そして藤末時代からこの時代に渉つて第廿三圖の如き八幡造なる形式のものが創案せられた。これは神明造を前後にニつ並べて建て前を外陣後を內陣とし外陣は拜殿とし內陣を神体奉安所として拜殿と
の棟を別々としたものである。土佐には純粋の八幡造の神社は少いが室町時代の末葉に於て斬新なる神社建築様式が創案せられてをる、それは土佐神社や長濱の若宮八幡宮や高岡郡日下村の小村天神社の建築樣式で十字形の蜻蛉式の様式である、これは藤原時代に建てられた宇治の平等院の鳳凰堂の樣式を少しく簡單にしたもので後世の桃山時代に於ける權現造の先驅をなしたものである。
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