佐古村大谷神社本殿
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第三章武家美術時代
第二節建築
二、神社建築
然して社殿は德川中期享保年中に燒失し洱建した由緖の深き舊社である本殿の現存せるものは東山天皇の寶永元年申六月上旬の改築にて大正十五年よりニ百廿ニ年以前の建物である。銅板葺の流れ造にて桁行五尺五寸梁行七尺にて向拜は桁行五尺、梁間ー尺五寸である側面の流れ破風には懸魚があり楝木を受くる束柱の上部には木鼻を三方に出し束柱の左右には蛙股がある。虹梁の面には唐草模様を刻しその下方にはニ手先の斗組があつて詰斗組となり斗間に蚌
股がある。面して椽を繞らし欄間をつけざい束と寶珠柱を立ててある。本殿の脇障子は西側は松と鹰の彫刻にて東側にも脇障子の彫刻がある。正面の向拜の中央の虹梁の上には龍と波の彫刻があり虹梁の端の木鼻にも龍の彫刻がある、向拜の側面には海老虹梁があつて手挾な雲の彫刻である。(拜殿幣殿及寶物は第四章神社建築の條にあり)
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