窪川町高岡神社第二の宮大宮
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第三章武家美術時代
第二節建築
二、神社建築
第ニの宮今大神宮の拜殿は明和三年霜月十五日の改築にて作事役人岩川重兵衛大エ頭梁は實右衛門の手にてなつてゐる。拜殿は瓦葺の切妻造にて桁行三間半梁間ー間五尺の小社にて正面向拜の處にのみ裝飾を施し其他には之れなし、即ち向拜の柱頭に一手先の斗拱と繪様肘木とあり、虹梁の上に板蛙股を用い、その拳鼻は雲形に刳つてある。海老虹梁を向拜柱より側面に出して用いてある。本殿は枌葺にて拜殿と共に現存の建築は明和三年霜月十五日の改築にて作事役人岩川重兵衛大工頭梁實右衛門の手腕によつて造營せられてゐる。桁行ニ間ニ尺、梁問ニ間にて流れ造銅板葺にて屋根裏には地垂木の外方に飛檐垂木を出し繁垂木となつてゐる、側面の破風の上に懸魚あり桁鼻隱しに
牡丹や梅の彫刻を附す、柱頭は一手先の斗拱があり斗間には三柏葉の紋のある蛙股を用いてある、 三面に椽を出し欄干をつけ脇障子を施してあるがその障子には彫刻はない。正面の向拜の虹梁の上
には雲の虹梁を乘せ中央に三柏葉の紋を施し虹梁の拳鼻は雲形に刳つてある。
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