窪川町高岡神社第三の宮中の宮
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第三章武家美術時代
第二節建築
二、神社建築
第三の宮なる中の宮の本殿は天保六年六月廿二日大工頭岡岩右衛門、楝梁大工御扶持人鐵彌、重平等の手によつて造營せられてゐる。高岡神社の五社中にてこの中の宮が最も結構善美を竭してゐる銅板葺の流れ造にて桁行三間半梁間三間にて屋根裏は地垂木の外方に飛檐垂木を出し側面の流れ破風の部分は懸魚の內下方に楝木を受ける大瓶束ありて三柏葉の蛙股はニ手先にて虹梁の下に優美なる本枝輪を施し意匠を擬してある。三面に椽を繞らし欄干をつけ、脇障子も施してあるが然し彫刻はない。正面の向拜の部分は柱頭に一手先の斗拱あり虹梁の上に蛙股ありて三柏葉の紋を用いその虹梁の拳鼻は雲形に刳つてある。
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