伊野町椙本神社

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第三章武家美術時代

第二節建築

二、神社建築

伊野町の椙本神社は町內の人家隣接せる所にありと云へども千古の神林鬱蒼として繁茂せるを以て森嚴の氣人に迫りそぞろに崇敬の念に椹ぇざらしめる。祭神は素盞鳴尊ご大國主命及び奇稻田姬命の三柱を齋き祀つてある、その緣起は寬文六年の大洪水に流失し明確ならざれども他の記錄及びロ 碑にょればその創建は藤原時代にて醍醐朱雀の兩朝の間に屬せる如くである。而して祭神大國主命は元大和の三輪山の鎭座なりしを移せしものである、案ずるに國幣中社土佐神社の祭神はー言主命にして大國主命の御仲子であり鴨田村の郡頭神社の祭神は大國主で幡多郡入野村の賀茂神社は大國主命の長子事代主命を祭神とし以上三社何れも延喜式內神社であるに此の椙本神社の式外にある はその創建の時代前者ょり後なるに依る。此の神社は大正十五年を去る六百六十三年以前の弘長三年奉献の御神輿がある。又慶長九年山内一豐西郡巡視の途次に此に參詣し即時靱五俵を寄進した文書今尙ほ有してをる。楝札にょれば社殿の改造は正保三年以後の部分が明瞭になつてゐる。

須崎町八幡宮

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