上分村加茂神社本殿
トップページ>高知県の観光>高知県の美術>第三章武家美術時代>上分村加茂神社本殿
第三章武家美術時代
第二節建築
二、神社建築
本殿は銅板葺の流れ造にて慶安元年十二月六日の改築にて楝に千木と堅男木が高く天空に聳へ桁行一間半梁間ニ間半となり屋根裏は地垂木の外に飛檐垂木を出し側面の流れ破風の懸魚の內下方に大瓶束あり虹梁の上に建つ。本殿四面の柱頭の斗拱は三つ斗にて三面に緣を繞らし欄干をつけ、ざい束を立.つ左右に脇障子あれども彫刻なし、向拜柱はニ本にて柱頭に複雜なる斗拱がある、虹梁の表面には唐草を刻しその中央の上部に蛙股あり、その虹梁の兩端拳鼻は雲形に刳り向拜柱と本殿とは海老虹梁にて繫いである。
