久禮田村殖田神社
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第三章武家美術時代
第二節建築
二、神社建築
殖田神社は久禮田村の植田にある、南には、國府山田の曠野を遠望し、北には蜒蜿東西に連亘せる北由の峯巒を仰ぎ山紫水明にして風光絕佳、民家遠近に在れども蓬戶茅屋にして亂柳破窓の舊隱寒四季靜穩にして幽閑靜寂の仙境である。境內は半地にあれどもその馬場は南北に長く境域廣濶にして杉の美林亭々として空に聳え蒼翠環拱して神德の淼嚴を示現しその由緒の宏遠なるを語るが如くである。祭神は阿遲鉏高彥根命にて國史現存社にして延喜式廿一社の一の小社である。三代實錄に曰ふ貞觀八年五月乙丑授二土佐國從五位下殖田神從五位上ーと楝札は延寶三乙卯十一月以後のもののみである、神体は本地阿彌陀立像にて作者は不明である。
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