久禮田村殖田神社幣殿
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第三章武家美術時代
第二節建築
二、神社建築
幣殿は拜殿とー楝造にて本殿の前方にある、本殿と共に寬政八年六月二十五日の改築にて現存せる建物である。元は松葺なりしを文政九年二月に幣殿と共に葺替して瓦葺とした。桁行ニ間梁間ニ間にて切妻造である、天井は格天井となつてゐる、拜殿は瓦葺の三入母屋造にて千鳥破風が東西南の三面に出してある。千烏破風の部分は本殿の破風と同樣に大瓶束と笈形とを用いてあつて其の虹梁の兩端には木鼻がついてゐる。柱頭には大斗と肘木があつて正面の中央の左右には斗拱のー手先を用いてあつて繪樣肘木を添へてある。天井は袼天井である。この拜殿は近頃屋根の外側に梁を出し柱を立てて東とし古き軒を支えてゐる。
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