介良村朝峰神社
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第三章武家美術時代
第二節建築
二、神社建築
朝峯神社は江廻平野の東に圓錐形をなして聳ゆる當國の名山介良富士の西麓にある高知市を距る東方約ニ里にて社殿は西面し延喜式廿一社の一にてその創建は頗る古い。境內は千古の古樹蓊鬱として天に聳え石壇高くして石の玉垣を繞らし崇高森嚴の感がある、祭神は東國の富士山に木花開邪姬を齋き祭れるに擬したもので伊勢の度會延佳主は朝峯社は淺間社の轉語なりとの說も出してをる。相殿は彥火瓊々杵命大山祗命にて三代實錄によれば貞觀八年六月癸巳授二土佐國從五位下朝峯神社從五位上一と、楝札の現存せるものには大永七丁亥三月十六日上棟中主殿頭釆女助將監丞橫山治部尉との銘あるものが最も古きものでそれ以來のもの數多ある、近古長曾我部氏及山內氏の尊崇が深かつた、本殿の現存せる建物は天明ニ年八月改築のもので幣殿拜殿は文化七年八月改築のものである。
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