大津村鹿兒神社

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第三章武家美術時代

第二節建築

二、神社建築

鹿兒神社は紀貫之の土佐日記にて感慨多き大津村の鹿兒山に、鎭座する。境內は滿山千古の老杉古林蓊鬱として白日尙暗く、蒼翠蟠礴天に際して無終の神秘を啓示する城東唯一の靈山にある。社殿は北面し、北には巒影を浮べて萬古の秘曲をかなづる大津川脚下を流れ、南は五臺山の靈峯巍峨として蒼天に聳え四図圍の天秀を此の所に鍾め、神骨懼然として神靈の崇高偉大なる露感に打たるるの靈地である。祭神は住吉大明神との說もあるが未詳にして鹿兒大明神ど稱す、創建は確實でないけれども嘉吉年中に公儀によりて建立したと傳へてゐる。神対躰は猿に乘りたる神像なりしも先年神主賣拂ひしと云ふ、此の社殿は元は南向にて參道も南にありしも山內ー豐社前を過ぎ落馬せしより北向とせしとの古老の傳へがあるo楝札には嘉吉三年六月廿四日、元和七辛酉年二年、寬永十二戍亥年三月慶安四辛卯年九月、寬文癸卯年七月延寶八庚申年七月の銘あるものが存する、又鳄ロがあつてその銘は賀護大明神敬白願主氏女嘉吉三年六月二十四日と刻してある。

池川町河島山神社拝殿

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