潮江天満宮絵馬堂

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第三章武家美術時代

第二節建築

二、神社建築

繪馬堂は瓦葺切妻造で桁行六間半奧行三間ニ尺で多くの繪畫が揭げてあるがその中にて優秀なるものは川田小龍筆の安宅の關の圖がある。これは小龍自筆の銘あり天保年前に舊祠にありしを其儘模寫して揭げしもので原畫は狩野派の:狩野休心與の妻の納めしもの、構圖は義經がー族野黨を率ひ安宅の關に至り關守の拒止を脫する爲め辨慶が奇計を廻らして義經を毆打せる狀を書きしもので半剝脫してをる。柳本素石の浦島の圖は素石の力を充分現はせるものでない弘瀨洞雪の加藤淸正虎狩の圖は梢韻に乏しい、芳翠の野見宿彌の相撲圖は梢俗に見える。此の天滿宮の拜殿と幣殿の內部には四面に戸を入れてあつてその面には極彩色の梅に鶴の圖がある 筆者は稻毛霞邨であつて頗る清楚なる筆致を示してゐる。

潮江天満宮楼門

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