吾川郡天岩門別安國玉主天神社拝殿
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第三章武家美術時代
第二節建築
二、神社建築
拜殿は嘉永四年六月十八日の改築になれるものにて東面し用材は檜の良材にて瓦葺、入母屋造の千鳥破風を正面に出す、桁行三間一尺梁間三間半屋根裏は化粧屋根裏にて柱頭には斗拱なし、向拜は桁行一間半、梁間五尺にてその柱頭には一手先の斗拱と繪樣肘木あり、虹梁の面には唐草を刻しその上方の正面見付には中央に竹林左右に虎の透彫があつて左右の拳鼻は龍にてその彫刻の時代は古い、虹梁の下の助鼻は雲であつて拜殿の內側の天井は格天井である。尚この社殿には鞘殿や絵馬や其他の寶物あれどもそれは次章神社建築の條に詳述しよう。
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