田野町八幡宮寶物
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第三章武家美術時代
第二節建築
二、神社建築
寶物には貴重品として直徑八寸の御神鏡があり、又高さ約五尺內外の金幣も三体藏してあつて御神輿も三基あるが當社の寶物としては繪馬に貴重なるものがある。それは美術としての價値は云ふまでもなく風俗史の上から貴重なるものにて繪馬の高さ五尺幅一間にて銘に正德元辛卯年九月、正德ニ壬辰年〇月十五日。大阪川岸の圖。奉寄進御神前武運長久役所安全と銘があつて寄進者の氏名の處に豊永貞兵衛としてあるが姓の字が豐永か堂永か吉永か充分明かでないが余の想像では御郡方の問屋の商人なる貞兵衛が御郡方役所の安全を祈つて寄進せしものと考へる。
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