香宗村立山神社本殿

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第三章武家美術時代

第二節建築

二、神社建築

本殿は文久元年より工を起し仝三年癸亥ニ月ニ十ニ日に改築され扮葺にて東、西、南の三入母屋造で三面に千鳥破風があつて懸魚が優美であるが、特に正面には武田菱の紋形を彫刻してある、全体、 社殿の外劃は桁行ー間梁間ニ間にて垂木は地垂木の外に飛檐垂木を出してある、東西兩側面には懸魚の下に波と鯉の彫刻を附し正面千烏破風の下は唐破風とし龍の懸魚をつけ柱頭の斗組は唐樣詰斗組で尾垂木がある、向拜柱はニ本にて七寶繫の模様を彫刻す、向拜の虹梁の上には龍虎相鬪ふ透彫あり兩端の拳鼻は龍となり、向拜柱と本殿を繫ぐに海老虹梁を用い、正面の扉には張良を彫刻し東 西南の三面に緣を附け欄干を廻らし脇障子には騎馬武者の彫刻あり更に東西北の三面の緣の下には斗拱があつて腰組となりその更に下部に花鳥の透彫がある、本殿は拜殿に比較して裝飾が非常に多いが决して釣衡を失せざることを努め屋根の風は互に相類似せる形式を採つてゐる。 この社殿には三つの合社がある、右脇は愛宕神社で大將軍神社、し澪神社もその側に祭られてある。

中村町不破八幡宮

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