東川村天忍穂別神社

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第三章武家美術時代

第二節建築

二、神社建築

天忍穗別神社は夜須の町の北方約ニ里佘東川村の山川に鎭座す、祭神は天照大神の御子天忍穗別尊にて延喜式の式社の一にて古老の說によれば鴻荒の昔天忍穗別の尊、石舟に乘りて此の所に天降り給ふと蓋し香美郡には昔より其の姓が物部氏と稱するものがある。物部氏は其の遠祖を饒速日命となす、而して饒速日命は天忍穗別尊の御子である、故に此の山川の里は物部氏の代々の傳領の地であつたから其の氏の民が遠き祖先を茲に祭り氏神としたものである、この神社には有名なる天然物の石舟がある縱凡八尺幅三尺にて全体船形をなし中央窪凹の部分に水ー斗を貯ふることが出來る、故に別名にて石船神社と稱す蠹簡集文書には此の社の記事を揭げ後醍醐天皇元享四年四月十五日に政所より下知して、土佐國大忍里庄東河末延名石船大明神社役の事を記し御燈明、御水、御花米等の御神事役を懈怠なく勤仕すべきものなり云々と。舊記を揭げてある、棟札には御石舟社、正和四年乙卯ニ月日物部末近と書せるものがある、又御石舟社檀那物部末延萬介尉、神右衛門尉、天正 六年戊寅二月ニ日とせるものもニ枚ある。

中村町不破八幡宮

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