家老の溜間

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第三章武家美術時代

第二節建築

二、城郭建築

南端の室は家老の溜間にて十八疊敷となり西側には間ロ一間ある中の間と同樣の押入を三つ並べて設け背後には各々窻と銃眼があり更に前室と同樣に戶をニ枚づつ入れてある。東側は前記の中の間と同樣に窻ニつと銃眼一つを開け室の南側には東西兩端に各々半間宛の壁を設け中央には四枚の戸を入れてあつてこの戶を開くと廣い階段があつてそれを昇れば本丸の廊下門の扉の所に達する樣になつてゐる。