徳川時代の梵鐘と鰐口

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第三章武家美術時代

第五節美術工芸

此の時代に於ける美術工藝品の今日に傳はれるものは、主として金属製の古鏡、刀剣、鐔、古鏡、鍔ロ、陶器、古代塗等である。これより古鏡を始め前述のものにつき逐次に基きてその特色と構造を述べて見やう。

四、古鏡と鰐口

當代に於ける古鐘と鰐口につきては各々社寺の條に記してあるが更に年代に從ひて列擧すれば。

次に德川時代となり梵鐘も鰐口も頗る多く現在してゐるから年號を主としてその現存せるものの鑄造せられたる時代と所在とを擧ぐれば、慶長十八年三月二十一日の銘ある鰐口。安藝郡室戶岬最御岬寺藏寬永十四年六月十四日銘のある鰐口。佐川町妙像寺藏。 寬永十六已卯年正月吉日の銘ある鰐ロ。足摺岬金剛福寺藏。

寬永廿ー年甲申年の銘ある鰐口。竹林寺文珠堂藏。

慶安元戊子年秋九月吉日の銘ある梵鐘。室戶岬最御岬寺藏。

慶安四辛卯年正月吉日の銘ある鰐口、幡多郡佐賀村鹿岛神社藏。

明曆三年丁酉霜月吉日土州安喜西濱三四郞兵衛の銘ある鳄ロ、仝安藝町眞慶寺藏。寬文元年丑正月十ニ日裏に慶應三年の銘ある饒鉢。幡多郡西上山村小野願成寺藏。

寬文三年七月三日の銘ある鰐口。宇佐町靑龍寺藏。天和ニ年銘ある鐘、安藝郡川北村淸水寺藏。

貞和三丙寅年九月吉日の銘ある鐘。西豐永村豐樂寺藏。元祿ニ年己己二月廿五日の銘ある鰐口、檮原村初瀕文珠堂藏。

美術工芸

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