釈、志、静、禅師の墓所

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安芸郡安田町西島

安田、少林寺常行寺の住職。名を徹翁という。禅師は、幼少から仏道に入り、諸国修業を重ねた後、安田、東島の法禅寺の住職となり、同寺荒廃の復興に大なる功を尽す。ある年、土佐藩主の大法要においてその才を認められ、藩主山内家の菩提寺、高知、潮江の真如寺の住職をつとめ、名僧の名を高めた。晩年は、当地、少林寺常行寺(現在の戦没者墓地)の住職となり余生を送る。禅師は、悟の深く、質性温厚にして、簡素な生活を営んだが、書画、詩歌、俳句、茶道に秀いでておえい、特に書は、号を大休、大丘と称し、王義之流の禅味を帯びた書風で、その筆蹟は、今に郷土に残り、多くの人々に絶賛されている。また、多趣多芸の文人につき、同郷の儒学者、岡本寧浦、文人、高松小埜、その他著名文人との親交が広くあった。禅師の作という禅庭が、安芸市と町内に残っている。
安政元年(1854)七十歳で、遷化。

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