敷地塩塚城

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高知県四万十市川登

城主敷地氏は三原郷、川登郷、敷地で五千石（或は六千石という）を領した。敷地民部少輔藤康は一条冬房に側近し信任を得ていたが饞によって死を命じ、やがてその無実を悟って赦免の使を出したが既におそく、藤康の一族滝本城に據って一条氏に叛き善戦及ばず城遂に陥る。天正三年一条兼定伊予の兵を率いて逢坂の城主敷地相模守を討つ。相模守元親に援を乞い元親須崎以東の兵を派して援わしめるも及ばず相模守は自殺した。元親の軍は進んで中村を攻め後川を隔てて戦ったが中村勢利あらず塩塚村里の城に退くも上山、下山よりの援兵を得て元親軍を破り為松城に據る。元親軍一たん逢坂城に退き東郡の増援軍を得て為松城を夜襲してこれを抜いた。塩塚城は天正三年元親より奥宮織部に與えた。