帆走訓練を重んじる英海軍

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英國海軍では各艦艇に搭載してゐるカツター、その他のボートに依る帆走訓練(セーリング)は殊に重視し盛に行つてゐる。即ちこれにより海軍々人として具備すべき海上人気質を錬成しようと云ふのである。帆走は一見機械萬能と云はれる現代では、とかく原始的なものとして顧みられぬ傾向があるが、風力を利用して駛走原動力とする帆走法は、機械を取扱ふに何倍かする緻密と敏感さを必要とするのである。艇内に在る艇員一人、乃至は水樽一個の移動にすら駛走力に關係し、その他潮流等の影響に至るまで細心の注意を要し、且時に應じ果斷の處置を誤りなく敢行しなければ帆走法はなかなかうまく行かない。それを訓練する所に海上人に必要なる氣質即ち用意周到にしてしかも臨機果斷に富む海上人精神は自然につちかはれるのである。ここに帆走訓練を行ひつつある諸艇の帆式はスタンジング・ジブ・エンドミズンである。尚この艦は戦艦「レナウン」でその前甲板大砲は「レナウン」の搭載してゐる38糎主砲である。

帆走訓練を重んじる英海軍

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