一等巡洋艦 ヒユーストン
高知県の観光>戦争と日本>軍艦集>一等巡洋艦 ヒユーストン
米國巡洋艦を見て特に目立つものは航空機に重きを置いてゐることである。ここに見る如く巡洋艦として艦の中央部にこれだけの場所を費やして堂々たる2基のカタパルトを装備してゐるのは、米國海軍が如何に航空兵力の充實と云ふことに重點を置いてゐるかが判然するであらう。これだけの場所をもし備砲に用いたとしたら少なくとも12.7糎高角砲なら6門以上、更に魚雷發射管なら恐らく3聯装2基は据ゑ得るであらう。即ち彼等は飛行機2機は魚雷發射管6門以上の威力を有すとしてこの装備を敢て行つたものである。故にただ20糎砲又は魚雷發射管のみの數を以てその艦の價値を云々することは出来ない。更に「ヒユーストン」級にして假設カタパルトによらば合計6機以上の搭載は可能とさへ云はれてゐるのである。カタパルト上にあるは米國の誇る水上偵察戦闘機である。尚後方兩舷にポートを吊つてゐる甲板に計4門の高角砲及び高角機関銃が備へられてゐるのが見える。煙突の前面のデリツクは云ふまでもなくカタパルトより發艦した飛行機が帰艦着水したとき揚収するものである。