東太平洋上を横行する米國艦隊戦闘部隊

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我が帝國海軍が西太平洋上の常勝無敵艦隊の歴史を守りつつ日夜猛訓練を續けるとき、遥か海の彼方東太平洋上にも亦敗戦を知らぬ米海軍の大艦隊が孜々として來るべき秋に備へてゐる。それはお互の國を守り、お互の國をしてより繁栄たらしめんがために一朝有事の際に備ふべく専心戦技を研磨してゐるに外ならない。見よこの堂々たる米國艦隊戦闘部隊の威容を。米國が世界に向けて凡ゆる自國本位の言論を勇敢に主張する後楯は、彼が持つ無限の國富と、然してこの威容、即ち此二大威力が物を云はせてゐるのである。軍艦は海上で戦争するばかりではなく平時に於ても實にかうした重大な使命を有することを思ふたならば、軍備と云ふものが平戦の時を別にすべきものでは断じてなく、むしろ平和を愛好する國民こそ必要缺べからざる軍備の充實を圖らねばならぬと云ふも過言ではあるまい。この寫眞最後を進むは戦闘艦隊旗艦ペンシルヴアニア號その穡上に飜へるはリーヴス司令長官の大将旗である。