戦艦ペンシルベニアと駆逐隊
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米國戦闘艦隊旗艦ペンシルベニアに坐乗する司令長官リーヴス大将の検閲を受けつつある駆逐隊である。黄昏近き米本土の西海岸サンピユードロ沖に夕陽をかすかにうけて除々と進む駆逐隊の姿は、やがて來んときの活躍振りを思はせるものがあらう。これ等の駆逐艦はすべて全長95.69米餘、幅9.75米弱、平均吃水2.74米餘、排水量1,190噸級のもので、兵装としては10糎砲4門と8糎高角砲を1門、魚雷發射管は53糎のものを12門有してゐる。他國のものに比し米國の駆逐艦はすでに舊式が殆んど其全部であるが、その隻數は現在既成艦を合計すると實に220餘隻に及んでゐる。尚ペンシルベニアのすぐ上空を飛翔してゐるのは、艦隊航空隊に附屬する小型飛行船である。而して米國がロンドン軍縮條約に於て許容されたる駆逐艦の保有量は合計排水量150,000噸である。