大西洋上に飜へる三色旗、佛海軍の戦技訓練

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佛國海軍海上部隊の編成は第一（地中海ツーロンを根據地とす）第二（大西洋方面にありブレストを根據地とす）の常備艦隊を主體として外に教育艦隊（地中海所在）あり。これ等が先づ自國海防の根幹をなしてゐる。又邊境警備の任にあるものに極東艦隊（支那方面）印度支那軍部（サイゴンを根據地とす）太平洋諸島警備（ソサイテー島タヒチを根據地とす）等の小部隊があり、それぞれ自國植民地の警備及び居留民保護等に任じてゐる。しかし何と云つても彼等の海軍は第一第二兩艦隊がその力を代表するもので、これが即ち諸強國に取圍まれてゐる彼等の祖國を守るために大西洋に或いは地中海に凡ゆる訓練戦技に没頭してゐるのである。英米のそれには遥かに及ばないにしても大西洋及び地中海に於ける三色旗海軍の存在と云ふものは慥かに一つの強力な海上威力であらう。寫眞は大西洋上に於ける佛海軍の演習の一場面である。