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皇御國の丈夫は 生きては建てよ勲を 死しては残せ芳しき 名を萬量の末までも 月雪花と戯れて 囘天旋地の大業を 立てし試しは荒波の 東西古今皆一徹 乞ふ見よ豊臣秀吉は 矢矧の橋に霜深く 結びし夢は如何ぞや 又見よ佛蘭西奈破翁 コルシカ島の島風に 破れし窓を春の雨 かゝる果敢賤の夫が 千軍萬馬の將となり アルプス山の麓より 地中の海の底迄も 靡かぬ物はアラビヤの 駒はいなゝく巴里城 旗はひらめく玄海や 灘より深き大君の 恵は千早故郷の 家路を後に身は一つ 心の駒に鞭打ちて 胸に手綱を鳥が啼く 東の空は花曇り 雪か霰か五月雨の 國府の臺に聳えたる 學の窓に入相の 鐘を筑波の山嵐 吹き下したる白雪の 練兵場は肅として 世は一面の銀世界 肌を破ぶる寒をも 笑ふて忍ぶ丈夫の 心如何にと人間はゞ 請ふ見よ寒梅花一枝 綻び初めて咲き匂ふ 彌生の春も今日と過ぎ 昨日と往きて夏の日の 照し輝く炎熱に 玉なす汗は立田川 唐紅に水潜る 紅葉も秋と習志野の 原に暫の露宿り 草を衾に假の夢 結ぶ暇さへあらがねの 陸路遥けき長途軍 攻めつ破りつ守りつゝ 響く砲聲萬雷の 煙の中に三百里 歸れば雲間に巍峨として 我を迎ふる芙蓉峰 |