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歩兵第一聯隊を 編成なりし年月 大政複古の初めより 六年に餘る五月なり 同じ七年十二月 十有九日の辰のとき 日比谷の原も處せく 御軍人を寄せつどひ 我が大君はかしこくも 旭に輝く聯隊旗 聯隊長を召し出でて 大御手づから賜はりし 我が此の第一聯隊の 誉はいかで忘るべき 御軍人をことごとく 日比谷の原に寄せ集ひ 御旗たまひし其時に 我が大君はかしこくも 御軍人と諸共に 心を合せ一筋に 力を盡し國民を 安く静けく守れよと 詔し賜ひし大詔 授け賜ひし大御旗 戴き持ちて仇あれば 身も玉しらず向ふべし 我が此の第一聯隊の 誉はいかで忘るべき 我が此の軍旗は天津日の 御影うつして皇國の 光を四方にかがやかす にあふ國の章にて 廣き地球に求めても 二つとはなき御旗なり かかる尊き御旗をば 命にかけて守るべき 丈夫武夫と生れ來て 御軍人に撰ばれし 我がこの第一聯隊の 誉はいかで忘るべき 時しもなれや聯隊旗 靡くを見れば千萬の 御軍人は家忘れ 身を顧みず進むなり 既に明治の十年には 軍立ちせし熊本の 高瀬の里や田原坂 木葉植木の戦に 討ちて屠りて仇と云ふ 仇を残らず筑紫潟 國を鎮めて類なき 高き功績を顕はせし 我が此の第一聯隊の 誉はいかで忘るべき |