トップページ>高知県の観光>戦争と日本>帝国軍歌集>凱旋歡迎之歌
逆巻く波の音すごく すさぶ嵐の聲あれて 闇となりし東洋の K雲晴れて収まりて うらうら昇る朝日影 我が日の本の大御稜威 洽く四方に輝かし 吾が忠勇の大丈夫は 今こそ歸る父母の國 喇叭の聲も勇ましく 思へば去年の二月に 干戈を取りし其の以來 決河破竹の勢もて 海と陸とに敵軍を 打ち破りたる勇ましさ 戰へば勝ち攻めてはとり 向ふ仇なき我軍の 譽は高くかがやきて 廣く世界を搖るなり 壯ならずや日本軍 吹雪にふくる冬の夜の 骨をつんざく其の寒さ 金も熔くる夏の日の 肉をただらす其の暑さ 其の苦しさも堪え忍び 人道の爲め國の爲め 砲煙弾雨侵しつつ 狂瀾怒涛ものとせず 身を顧みず戰ひし ああ義烈なる大丈夫や かぐはしきかな其勲功 荒れし波風をさまりて 航ぎ平ぎし東海に 豊榮昇る日の本の 國威は世界を照すなり 國威世界に照しつつ 御稜威天地にみち渡り 東亞の盟主は今なりと 祝へ御國の吉兆を 祝へ御國の吉兆を 大和島根の動きなき 礎立ちぬいざさらば すさぶ嵐は吹き來も 荒るる海嘯のよせ來も いかで動かせじ揺がせじ 世の人道の護者となり 仁義の旗の旗風に 地球を清め日の本の 國の礎かためたる 大丈夫に今歸るなり いざもろ共に祝ふぞや 吾が大丈夫の同胞は 高き榮譽を荷ひつつ 高き勲功かざしつつ 今こそ歸れ父母の國 いざや諸人諸共に 凱旋祝ふ萬歳の 歡呼の聲に天地を 搖する許り歌はずや 大丈夫は今歸るなり |