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そば改新の一徑路 今や詳しき砲はあり 國の礎打ち据へて 堅き座の十餘ヶ所 たまたま時は移り來て 遠征もせし攻城隊 攻城砲の猛き威に むくろとなりし旅順口 日の旗かへて堅めなん 難攻不落の砦をば 虎狼かくして黙すべく 渤海の權我にあり 遼陽の野の奉天に 敵の配備を仇にして 歩兵導き重砲の 残る煙の底に湧く どよめき聲勇むなり 先進の士の功高し さればや我は今ここに 呼べば答へん富津崎 觀音崎と横須賀や ゆるく流るる春の水 昔の夢を浮べつつ 我はここにて老るなり |