勇敢なる喇叭手A

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帝國軍事研究會

勇敢なる喇叭手

左手に痛手押へつゝ  右手に喇叭を握りつめ
吹き鳴らすなり勇しく  露よりもろき身なれ共
息ある限は我役目

憐れ勇士の朝ゆめを  草の床より呼さまし
死地に進で下知しつゝ  吹鳴らすなり其喇叭
息ある限り吹けや吹け

あな顔色は變りたり  漸し喇叭の音止よ
汝が任務は終りたり  やよ誉ある喇叭手よ
任務は今や終りたり

旭の旗の影あるぞ  陣頭高く今一度
丸飛び來る戦場の  血汐の中に今一度
彼が喇叭は響まじ
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