トップページ>高知県の観光>戦争と日本>帝国軍歌集>歩哨守則の歌
歩哨は絶へず敵方を 監視しありて微候を 深く意を止め敵情の 變はれる事を速やかに 一人歸りて小哨や 其中隊に報告す 若しも敵兵隊を伍み 我らを襲はん其時は 射撃を以て知らすべし 歩哨の務は晝とても 外を通さず指し示し 査哨に行きて通らしむ 若しも示せし言葉をば 守らず通らむと なすものあるか其外に 我命令に従はぬ 者は撃つこそ定めなり 夜分は殊に注意して 近づくものに銃を向け 止れ誰かと誰何する 三度呼べども止らずば 唯一撃に撃ち斃せ 敵の將校兵を連れ 白旗白布を飜し 號音又は記號にて 軍使の印をなすときは 或は敵兵銃を棄て 又倒まに携へて 降蔘人を標しなば 武器を棄てしめ其後は 査哨の方に行かしめよ 總て歩哨に命令の あらざる時は常に立ち 銃を手にして放つなよ 其法晝は腕に銃 又は「立て銃」随意とす 夜は其法擔へ銃 又は腕に銃随意とず 若しも上官來られても 敬禮せずに監視せよ 若し問はれたる其時は 姿勢正して答ふべし 決して監視を怠るな 此は歩哨の守則なる |