我海軍③

帝國軍事研究會

我海軍③

肥前薩摩を後に見て　　敷島渡る艦々は
白雪巻雲朝風や　　　夕凪夕暮野分艦
追風を受けて進みゆく　港は志那か朝鮮か

軍港近く來て見れば　　夕霧笠置共々に
列る葛城春日艦　　　宇治艦近く進めるは
滿洲丸か姉川か　　　將た韓島か摩耶艦か

八重山なせる荒波も　　怖るる事なく分て行く
其の速力は翼持つ　　　雁や燕もよそならず
斯る利器をば造り出す　相模の浦賀横須賀よ

實に千早振る神代より　　休む時なく日進の
進むも早き秋津洲　　　　稲の實よりも豊橋の
いよいよ豊に榮へけん　　國の誉れは高雄艦

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