勇敢なる水兵
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日清戦役
壮烈なる大海戦
日清戦役の黄海大戦(明治二十七年九月十七日)は、稀有の激戦を展開し、非常なる壮烈を極めたるが、結局我が艦隊の大捷に帰し、黄海の制海権は全く我れに帰したのであつた。而して此の大海戦に於いて我が各艦とも将校より下士卒に至るまで非常な勇気を以て奮戦したることは、殆んど人間業とも思はれぬ程であった。敵弾が雨の如く注ぎて我が艦上に破裂し肉飛び、血迸りて幾多の死傷を出すや、兵士等は愈々ますます奮起して勇戦し、艦上に横はる幾多の死體を飛び越へて立働いた。