陸戦隊の太沽砲臺占領
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北清事変
服部中佐の壮烈なる戦死
然るに塘沽より太沽に至る道路は、泥濘にて歩行頗る困難なる上に、砲臺内より陸戦隊を目蒐けて発射する弾丸は雨の如く、露兵は進み惱みつつあるを、我が陸戦隊は見るに忍びず、先鋒隊の左右に展開したるを機として、服部中佐は直ちに命を下し野砲二門を中心として左右縦隊を作り猛進して第一砲臺を攻撃し、尚も服部中佐は士氣を鼓舞し、砲臺よりの発砲盆々急激を極むるを物ともせず陣頭に現はれて「突込め」の號令を下したる刹那、飛び來つた敵弾は中佐に命中し、遺憾中佐は弾丸雨注の裡に壮烈なる戦死を遂げたのであった。