上海陸戦隊の奮戦
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(上海事変)
支那軍停戦協定を破る
而して村井總領事と呉鐡城上海市長の間にニ十九日午後八時より一時停戦の協議が成り、上海事變は一時停戦の協定成立を見たのであつた。然るに三十日に至り、支那軍に於いて此の停戦の協定に反し、北停車場附近より装甲列車を以て我が松滬線陣地その他を砲撃し、或は北四川路及び虹口に於て便衣隊の活動と策應して、占有地區東西より攻撃し來つたが、我軍は之れに對して只だ應戦するのみで、敢て反撃せず、堅く約定を遵守して居たるにところ、支那軍は更に南京、杭州方面より、續々軍隊を集中しつつあつたので、我軍にては、最早傍勸すべきにあらずとし、玆に我軍は断然上海の敵軍隊に對して、徹底的に攻撃を加ふべく決意し、爾後我が陸戦隊は、航空隊の爆撃行動と協力して、猛然進撃を開始し、彼れの暴戻を遺憾なきまでに打ち砕いたのである。