蘇州空中戦
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(上海事変)
海軍航空隊の活躍
上海の下流十二哩、黄浦江の揚子江に會流する地點に所在する呉淞は、上海の咽喉を扼する極めて要害の地で、此處には堅固なる砲臺が築かれてある。昭和七年二月三日、我が第000駆逐隊が、同地沖を航行中、突如砲撃を受けたので、駆逐隊は、第0戦隊の協力を待て交戦に入り、直ちに之を沈黙せしめたるが、第0遺外艦隊司令官は、國際交通路上に於いて斯の如き脅威は、啻に帝國のみならず、列國に對しても放置すべきにあらずとして、之れが攻撃占領を決意したのであつた。翌四日に至り第0戦隊、第0航空戦隊能登呂飛行隊並びに第0水雷戦隊は協力して該砲臺攻撃に當り、敵に多大の損害を與へたるが、約三千の残敵は尚砲臺附近、並に鐡道桟橋以北の横浦口岸一帯の堅陣に據りて頑強なる抵抗を續けて居た。