滿洲國江上軍
トップページ>高知県の観光>戦争と日本>日本海軍史>滿洲國江上軍
(康徳元年編成)
滿洲國江上軍の任務
滿洲國に於いては、康徳元年十一月ニ十一日軍令を以て江防艦隊令公布せられ、江防艦隊の編成並に司令官以下の任務が規定せられた。江防艦隊の編成は十五隻の最新式砲艦よりなつてゐて、司令部を哈爾賓に置き、松花江、黒龍江、鳥蘇里江の警備に任じてゐる。康徳二年九月九日には哈爾賓に於て大典記念觀艦式が盛大に行はれた。艦隊司令官は法令の規定する如く、海軍将官を以て之に充て執政に直隸するものであつて、絶えずその水域を警備し漁業を保護し、且つ密漁密賣を監察する任務を有するのである。今や日夜軍備に汲々たる數十萬のソ聯軍を擁するシベリヤと境を接する滿洲國の國防最前線にある江防艦隊の任務は、重且つ大なるものがのあるのであつて、我國の指導と協力により今後大いに整備、強大を期待せられてゐる。