ハワイ海戦
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(大東亜戦争)
帝国の對米英宣戦
帝国は東亜の安定又世界平和の爲め忍ぶべからざる所を忍んで日米の和協を計らんとしたのであつたが、米国は帝国の公正な主張に全然耳をそむけ、日本陸海軍の支那よりの全面的撤兵、南京政府の否認、日獨伊三國条約の破棄といふが如き現實無視の暴戻な條項を強要するのみでなく、英・蘭・重慶等を誘ひ、所謂對日ABCD包圍攻勢陣を布くに至り、東亜安定に關する帝国積年の努力は悉く水泡に歸し、帝国の權威を失墜し、遂には帝国の存立をも危殆に陥らしむるが如き重大事態に到着した。事ここに到っては帝国は自衛のため蹶然起って一切の障礙を破碎するの外なくなり、昭和十六年十二月八日畏くも米英兩國に對する宣戦の大詔が渙發せられ、精鋭なる我陸海軍は勇躍して起ち上り、一億国民の向ふ所は儼として定つたのである。