大戦後の列車砲
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この種のものは、大戦型の列車砲に依り種々試験の結果、新に設計考案せられたもので、大戦間に得た多くの経験と最新技術を取入れて製作したものであつて、實に火砲及び鐡道車両製作技術の最前線を行くものがある。その第一に考慮せられた點は列車砲の缺點とする、軌道の敷設せられざる土地に出られぬことを解決するため、長射程を有せしむることがあった。このため製薬砲身地金並に製砲技術が改善せられ、隔世の進歩を示し、長射程砲の編において述べられた如く従来二萬メートル位が限度とされてゐた射程も、五萬乃至一五萬メートルのものができるやうになり列車砲の價値も一段高められた。