大口徑重砲
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大口徑重砲とは一般に19センチ以上の陸上火砲の總稱である。一度戦争が陣地戰となれば、堅固な防禦構築物が研究せられてゐる今日においては、これに對抗し得るためには大なる破壊威力を有する、重量大にして多量の爆藥を充填せる弾丸を発射し、大なる着速を以て目標に到達せしめ得る大初速なる大口徑火砲を要することとなつたのである。故に各國においてその工業能力の限りを盡し、次々に大口徑砲を製作することとなり、艦載砲においては40センチ以上のものは製作しないことに條約で協定せられたが、陸上砲では歐洲大戦時には50センチ級までも製造せられ、砲身重量約200瓲にして、良く2瓲以上の弾丸を發射し得る火砲も現はれるに至ったのである。以下項を別ち、その大要につき述べて見よう。