射撃要領
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射撃方法は(第一圖)vを飛行機の速度としtを弾丸の徑過時間(弾丸が發射されてから破裂するまでの時間)とすれば、發射瞬時にAに在る飛行機に命中せしむるためには、弾丸はAに向って射撃するを要する。これ飛行機は弾丸の經過時間t内にVXtだけ飛行するからである。即ちAの飛行機を覘つてAに向って發射するのである。Aに向って發射するために火砲に附與すべき方向、射角(仰角)等は、Aにおける飛行機の状態を表す諸元(高度、航速、航路角等)より推定することができるのである。實際においてはこの諸元を既知するときは、特殊の高射砲用照準具により機械的に計算し、火砲に附與されるのである。そしてこれ等の諸元は、高射砲用の觀測具により豫め測定するのである。