射撃砲の性能②
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その二は發射速度の大きいことである。高射砲射撃が一の假定の上に建つてゐることは射撃要領で述べたところであるが、この假定の破れない前に成べく多くの弾丸を發射するを要することはいふまでもない。このために採用されてゐる装置の主なるものは、信管測合(弾丸内部の爆藥に點火破裂せしむる機構装置のこと)の自動装置、閉鎖機(砲尾栓のこと)の自動装置と彈藥装填(弾丸込め)の自動装置とである。元来弾丸には之を破裂せしめる信管といふ装置が附随してゐる。この信管を目標の遠近に應じ、適當なる經過時間を以て破裂せしめる如く合せる事が必要である。飛行機が刻々その遠近を變へるから、之に應じ絶えず自動的に信管を合せる装置が、信管測合の自動装置である。