放熱装置

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次に放熱装置であるが、機関銃が多数の弾薬を連続射撃すると、その結果銃身は驚くばかりに灼熱せられる。若しこの高熱をそのまま放置してをれば如何なるか?勿論銃身は膨張して来る。命中が不正確になる。また銃の命数は短縮し、射撃直後の銃の移動、即ち戦闘中に頻繁に起こる射撃後の前進や、射撃陣地の變換等は困難となり、各種の不利不便が生ずるのである。これが即ち、放熱装置の必要缺くべからざる所以である。放熱装置の様式には、水冷式、空冷式、気流式の各種があり、各々利害を持ってをる。水冷式は水を以て冷却する様式で、放熱の目的は頗るよく達せられるが、構造並に水のため重量を増大し水の携行と、屡々これが補充を要するのみならず、熱のため蒸気を発生するので、戦場で實際使用するに不便が少なくない。この様式を採用するものに、米国のブローニング、英国のマキシム等の機関銃がある。

放熱装置

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