小銃拳銃自動銃
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小銃
小銃は、各兵が自由に携行使用し得る輕兵器であるが、今日この小銃なしでは戦闘遂行は不可能である。人智の進歩は、戦争をして一層科学的ならしめるとはいへ、まだ殺人光線怪力線が現出せざる限り、戦闘は依然銃砲を以てする火戦と、最後の白兵戦とに依り始終せられるのであらう。しかるに、小銃は射撃を以て火戦に参與するは勿論、最後の肉迫戦においては銃の尖端に附せる銃劍を以て、最終の決を與へるもので、その眞價は實にこの時に遺憾なく発揮されるのである。従って如何に機関銃が発達して、偉大なる火力の猛威を有するとも、これがため小銃を廃する事は不可能である換言せば、攻撃にも防御にも、また野戦たると陣地戦たるとを問はず、小銃が陸軍の生命的兵器たるの使命については、今も昔も毫も變るところはないのである。