米軍その他の機械化團

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米軍においては機械化兵團は廃止したが新に騎兵聯隊を機械化騎兵聯隊に改編する事にした。この機械化騎兵聯隊とは乗馬なく、戦闘車（騎兵的任務に敵する特性を有する一種の高速戦車）装甲自動車等の自動車輌のみより成り、恐らく将来は二聯隊を以て一旅團とすべく、平易な地形において騎兵團と同様に使用される。蘇邦軍の機械化兵團は重聯隊と輕聯隊とより成る。前者は戦車を、後者は装甲自動車を核心とし、各々自動車に載せた歩兵、機關銃、砲兵等より成り、多分英國の中型及び輕兩装甲旅團の任務に兼用されるものであらう。右の外機械化論者の間には自動車化重師團同輕師團等の案がある。普通の歩兵師團を自動車に載せるものであるが、これは現在のところ單なる意見に止まる。しかし歩、騎、歩兵等より成る支隊を臨時自動車にて輸送し、所望の地點に到着後下車戦闘せしめる方法は、各國共演練してゐる。佛軍には機械化部隊は無いが、騎兵師團には装甲自動車一大隊、自動車龍兵一聯隊がある。自動車龍兵とは龍騎兵を半装軌式自動貨車（路外行動性は相當大）に載せたもので、小銃及び機關銃を有し、實質は乗車歩兵である。随つて佛軍の騎兵は、戦闘兵種として相當大なる威力を有するものである。かくて徒歩せる歩兵、乗馬せる騎兵が全然戦場より姿を沒するであらうといふ事は一場の夢であるとしても、現在の各兵種の部隊が次第に機械化されるの外、獨立の装甲機械化兵團が設けられる事は、必然の勢である。