機関車式軽便鉄道器材
高知県の観光>戦争と日本>軍艦集>機関車式軽便鉄道器材
鉄道器材
機関車式輕便鐡道は、輕便機関車を以つて車両を牽引するもので、輪轉材料、軌道材料及び建築、保線、運轉、修理等に要する器材がある。輕便機関車には「双合機関車」「五軸機関車」等あるが、双合機関車は小機関車を二つ連結して、所要の牽引力を出し得るものが、取扱、運搬等容易である。五軸機関車は普通機関車の小型のものと考へればよろしい。何れも所要の牽引力を有し、且つ急勾配、急カーブ等を有する軌道上において所要の貨車を牽引し、毎時平均十二、三キロの速度で容易に運轉し得られるのである。輕便貨車は軍需品の輸送にあたっては、貨車として使用せられ、軌道の建築に際しては敷設車として軌道材料の積載に用ひられ、分解組立が容易で、その積載量は約五瓩である。軌道材料は軌條と枕木(鐡製)とが組立てあつて、これを軌匡と稱してゐる。輕便軌道は軌匡を地上に敷置接続すればよいので、その建築速度は非常に大となるわけである。建築、保線、運轉、修理等に要する器材は、それぞれの用途に應じて満足せらるべき性能を具備してゐる。