鐵舟

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操舟機と鐵舟

鐡舟はその名の通り鋼板製で、しかも比較的輕量で、取扱ひ、運搬が容易であるのみならず、安定が良好で、浮力が大である。通常二乃至四の部分舟を簡単容易に接続して、一艘の舟を組立てるので、極めて便利なものである。組立てた両端のものを尖形舟、中央のものを方形舟といふ。操舟機舟には尖形舟の代わりに、尖錨舟を用ひ、その舳部の尖錨舟には、波除を取付けたのもある。鐡舟には馬背に積んで運搬するもの、車両或いは特に大きいものは、輕便鐡道に依って運搬されるもの等數種類あつて、全長は六メートル乃至十五メートル、中央部幅は一メートル二十乃至一・八メートルで、その浮力は四乃至二十二トンである。野戦諸部隊の渡河用として、多數等間隔に並列して軍橋の橋脚舟とし、或いはそのまままたは門橋に組立てて人馬材料等を渡河用に、或いは操舟機舟として使用せられる。鐡舟には十二乃至二十數人の武装歩兵を搭乗させることができる。門橋は軍馬、火砲その他重材料の渡河用にして、鐡舟を二艘隔てて並べ、その上に橋床を構成したものである。

鐵舟

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