偵察飛行機の武装

高知県の観光戦争と日本軍艦集>偵察飛行機の武装

航空用兵器の威力

次に偵察であるが、これは任務によつて遠距離を廣く捜索するものと戦場の偵察に任ずるものとあり、前者は単機遥か後方に潜行するを普通とするので、若し敵機に発見せられた場合、これに對するため銃數の多きを望むは当然である。後者は多くは我戦闘機の援護を受け得る空域を行動するので、従って武装の程度に差を生ずる。又偵察機と雖も必要な場合には、或る程度の爆弾を携行し得る事も考へておく必要がある。戦闘機は空中に遊弋しつつ敵機を監視し、来襲する敵機を攻撃して其企圖を挫折せしめ、又必要の期間制空権を確保するといふやうな任務のため使用せらるるもので、前述の防空用戦闘機と似通った性能を有し、之も目玉を持った機関銃が飛び歩くといつたやうなものである。尚ほ最近此種類の飛行機にも、機関砲を装備しようといふ傾向が窺はれ、殊に潜行する潜水艦を空より発見して撃沈するために、特に機関砲を装備するといふやうなことをも耳にする。以上飛行機の各種の用法を概説したが、之等の為には各各其任務に適当するやうな飛行機を擇んで、之に相應するやうな武装をしなければならぬ。否寧ろ如何なる武装をしなければならぬれかといふ事が基礎になつて、其他種々の条件を加味した上、飛行機の大さなり型式が定まつて來るといふのが至當であらう。かういふ考へ方をすれば、前述のやうな種種の任務に服する飛行機が、大體どんなもので、どういふ武装装備をしてゐるか、読者も大概想像がつくと思ふ。

偵察飛行機の武装

高知県の観光へ戻る  戦争と日本へ戻る 
昭和初期の兵器へ戻る